様々なご相談

京都市左京区の住宅をホームインスペクション(建物調査)しました

京都市左京区の住宅をホームインスペクション(建物調査)しました

調査日   2022年12月5日
構造 木造2階建て
建築年数 65年

<築65年の伝統建築工法住宅の崩壊度診断並びにアスベスト調査をリフォームを目的としての調査>
現状:
①一部越境している。
②駐車スペースは無し。
③道路面より敷地は45㎝高い。
④外壁などは劣化が激しい。

調査内容:
①床、壁、天井を目視
②外壁目視、打診調査
③水平、傾きをレーザー水準器で確認
④床下を目視で確認
⑤天井裏を目視。
⑥木造崩壊度診断の実地
⑦アスベスト含入診断
⑧一部破壊による壁内部や天井らの診断

調査結果:
①玄関柱土間付近、を打診、目視にて診断の結果、シロアリや腐食は確認できなかった。
②築年数と打診、及び目視により基礎は無筋と診断
③基礎はほぼ外周のみの構造。内部間仕切りは殆ど束石。
④大引きなどは古い材料を再利用。
⑤二階が南側と西側で950㎜一階外壁面より後退しているため、荷重が集中して西通りと南通りで沈下、最大27㎜沈下している。
⑥柱の傾きはあらゆる方向に傾斜している。
⑦2階南面外壁に20㎜程度の幅のクラック有。沈下によるもの。
⑧開口部は木製建具が多く開閉に困難を生じている。
⑨部屋は和室が多く床下の断熱材は未施工
⑩下水管は土管のため全面交換が必要
⑪下屋の瓦は傷みが激しく全面交換。
⑫大屋根の瓦は比較的良好。
⑬金属屋根は損傷が激しい。

<結論>
*木造崩壊度調査では現状の建物は比較的耐久性はあった。これを基にリフォームを考える場合その強度を維持できる構造にする必要がある。
*基礎は床下全面に配筋し、べた基礎で間仕切りには立ち上がりを設け荷重が一か所に集中しないようにする。
*構造の補強はかなり必要。
*土壁は外周を中心に残して蓄熱層として利用。

 

 


調査費用
リフォームを目的とした建物調査及び現状建物図面作成
136.92㎡ )  ¥451,836(消費税込み)

木造崩壊度調査 136.92㎡           ¥150,612(消費税込み)
アスベスト含有調査 136.92㎡         ¥150,612(消費税込み)
リフォームデザイン及び図面作成
       136.92㎡×14,300=1,957,956(消費税込み)